思春期の子供に読ませたい「ソバニイルヨ」
マコです、こんにちは。
おともだちがSNSで紹介していた喜多川泰 著「ソバニイルヨ」を読んでみました。
中学一年生の主人公・隼人にアイを教えるためにやってきたAIロボット・ユージ。
思春期を迎える子どもに読ませたいだけではなく、自分の生き方自体も考えさせられる一冊でした。
スポンサーリンク
「必要最低限を超えたところに、人生の財産がすべてある」
この言葉が、日々を精いっぱい生きているつもりの自分自身にも突き刺さりました。
なんとか最低限をクリアすることばかりに気をもみがちですが、優秀なAIロボットは、『最低限を超えることで、大切な時間を「消費」から「投資」に変えることができる』と言います。
「やらされている」から「自らやる」に意識が変わった時に生まれるパワーは果てしないんですよね。
「自分の幸せを他人に任せない」
これは、イコール「他人の目を気にしない」「他人に期待しない」ということだと理解しました。
他人がどう動くかによって、自分の幸せを左右されなければ、まっすぐに自分の人生を生きられる。
「嫌われる勇気」でも同様なことが書かれていたと思います。
スポンサーリンク
思春期の子供を持つ親にも
思春期の子どもたちへ向けて書かれた本でしょうか、それともその年頃の子どもを持つ親に向けて書かれた本でしょうか。
どちらにとっても、とても心に響きます。
AIロボットは、成長期の心の揺らぎに横道に惑わされそうな主人公に、「アイ」を教えるために作られました。
そして、まっすぐ「自分」を貫いて生きる意味を伝えてくれるのですが、こういう言葉って、きっと親が言っても響かない。
ストーリー的にはありふれたようなサクセスストーリーなのですが、それよりもひとつひとつのセリフが深く、子どもが自分自身で手に取って、味わって欲しい本です。
そして、親も先生もこの本を読むことで、子どもたちの心の揺らぎを理解する助けになると思いました。
最後、AIロボットは主人公に「アイ」を伝えて無事役目を終え、主人公は大きな成長を遂げることになりました。
「アイ」を知る。
本を読む前、「アイ」とは英語の「I(=わたし)」なのかと思いました。
本の中では「アイ」は「I」ではありませんでしたが、きっと「I」も意味するのではないかと思っています。
|
スポンサーリンク
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません